錠前やカギに関する「お困りごと」がありましたらお気軽にご相談ください。
電気錠と電子錠って似ているけど何が違うの?
昨今、非接触の波は玄関の鍵のキーレス化(電気錠・電子錠)の普及に一役買っているようです。オフィスビルや病院、ホテルをはじめ、マンションなど集合住宅でも最近はよく目にする光景となっていますが、一般住宅では、まだまだシリンダーに鍵を差し込むタイプが多く見受けられます。今回はそんな電気錠や電子錠についてフォーカスしてみたいと思います。
電気錠と電子錠はキーレスと呼ばれており、文字通り鍵(キー)のいらない(レス)錠前システムのことです。電気錠・電子錠ともに、電気の力を使ってドアを施解錠する機構を組み込んだ錠前システムになっています。
両者の違いは、電気錠は電気配線を使用して給電する錠前であるのに対し、電子錠は電気配線することがなく、一般的な電池を使った錠前になります。
同じ電気の力で駆動する電気錠と電子錠ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
電気錠や電子錠の比較の以前に、両者の大きなメリットを忘れてはなりません。それは優れた防犯性能です。一般的な鍵と比較すると、例えば暗証番号やテンキーといったキーレスの電気錠や電子錠は、鍵を持つという行為がなく、落としたり無くしたり、コピーを取られる心配が低減されるでしょう。
万が一、盗み見、あるいはご自身で忘れた場合も再設定が可能です。管理会社様やオーナー様においては、管理物件の借主が入れ替わった際も鍵を取り換える必要がなく、運用効率の向上が図れます。そのような設備を導入することで物件価値を高める一つの手段にもなることでしょう。
キーレス化は、侵入窃盗の上位に挙げられるピッキングやサムターン回しなどの犯罪行為にも有効といえます。しかし、侵入窃盗犯は人出の少ない時間帯・夜間、人目が通りにくい場所など、ターゲットや周辺環境を十分に調査するようです。キーレスだからといって絶対に安心だと過信するのはやめましょう。資産や生命を守るためには日頃の防犯意識が最も大切といえます。
電気錠と電子錠はどちらも一長一短といえます。
一概に導入するといっても、導入場所により利用者の数や施解錠の頻度も変わりますし、どのような使い方や運用・管理方法を行っていくのかなど多岐に渡ります。また防犯観点や建物の美観も考慮されることと思います。さらには専門的な技術・知識も必要になることから、導入を検討している場合は、専門のプロに相談することをおすすめします。